ようこそ新しい断面研磨

産業・民生分野に使用のコネクタ及びワイヤーハーネス部品は最重要管理部品であり、ゼロディフェクト及びCp1.67以上を顧客要求されています。

また、微小コンタクト端子はクリンプハイト測定法が不完全かつ圧着工具及び端子打機は心線圧着部の管理が顧客要望のキーワードです。

そして、QAの先手管理において安定生産活動の一端を担う断面研磨方法と考えます。

オープンバレルの小型化は専用マイクロメーターによるクリンプハイト測定が困難になりつつあります。また、古来の研磨方法は樹脂包埋のために時間を要しますので工程管理において適切な研磨法とは言い難いですし研磨は巧み作業でもあります。
yk断面研磨機

 

 

非樹脂包埋の研磨方法は顕微鏡測定に影響しない断面研磨方法です。

北米国自動車の品質要求はゼロディフェクト&工程管理をCp1..67以上です。TM-640160065JPは圧着の重要性を示す事例にスペースシャトルプログラムのすべての不具合のうち28%配線およびコネクタの不適切な組み付けによる調査結果があります。事象には圧着部のVoidは絶縁体・汚染ガスの進入。圧着が強いと接合部の温度上昇・過度の圧着は抵抗大になると記しています。
顕微鏡 倍率200

更新2011-8-13 クリンプハイト断面観察試料製作を紹介します。

事例① 小型コンタクト端子の加工例

心線圧着幅1.0㎜/マイクロメーター測定刃先0.5㎜はクリンプハイト測定が不可能に近い。また、驚く技術力でありますが圧着部に空洞が生じており改善の必要性が残っています。顕微鏡観察で一般的な樹脂包埋によるクリンプハイト測定は意外と時間を要しますが本件の複数個(1検体)は観察作業の効率的な測定方法です。そして、樹脂包埋の研磨は難義。紹介の研磨時間数十分はクリンプハイト金型技術力を支える研磨法と考えます

研磨数量→心線圧着幅1.0㎜×2個を同時研磨

端子材質→りん青銅  リード線→電線AWG#34

研磨位置→圧着幅1.0㎜の両端から0.2㎜以上のこと

備   考→試料の保持・研磨時の固定方法はノウハウ

        準備作業~研磨完了までの研磨時間は数十分

 

事例② 異なる端子を複数個の加工例

 

 専用嵌合治具による加工は、

  ファストン1個・ギボシ♂2個・ギボシ♀2個・コンタクト4個/9端子の同時加工例

 

 

事例③ 専用嵌合治具の様子写真

クリンプハイト寸法が異なる同時研磨は、検査・試験に効果的かつ写真に残るデータは信頼の証しでもあり一挙両得の研磨方法。

   角型コンタクト端子1列10個を治具に挿入する加工前の様子写真

 

   専用嵌合治具の概要

     治具サイズ40×19mmは凹溝を設けて、試料を挿抜する嵌合と言った

     方法で鉛直保持します。

 

事例④ 他にはない加工例

研磨数量→コネクタ内のコンタクト端子は合計14個を同時研磨
研磨位置→圧着幅に2.3㎜の中心付近

 備 考 →試料であるコネクタの保持と研磨時の固定方法はノウハウ

事例⑤ PWB用♂端子の嵌合治具による加工は試料表面に樹脂塗布する例

研磨対象範囲

例えば、絶縁被覆付圧着端子・棒端子・ギボシ端子・ファストン端子例えば、フェルール端子は0.08sq~50sq(AWG28~1)例えば、コンファインドクリンプ及びインデントクリンプは0.14sq~6sq (AWG26~AWG10)
  ワイヤーハーネス

【主な対象範囲】

1.圧着端子はJIS C-2805及びJIS D‐5403等に適用。

   例、R1.25-3.5M→16個の試料固定時間3分で研磨時間5分

2.コンタクト端子(オスピン・メスピン)はAWG34以上に適用。

   例、AWG34→20個の保持と研磨時間は数十分

3.USCR規格に準じるコネクタの内部コンタクト端子に適用。

   例、試料固定と研磨時間は数十分

改廃履歴

 2011-8-5 写真の差し替え(事例①事例④・対象範囲)

 2011-8-13ノウハウの嵌合治具追加に伴うH.P.前面改定

   2017-1-4 文章削除

(今後の研究)

   耳石の写真
   耳石の写真

海洋資源調査の1つに魚類年齢検定がありますが、耳石薄層個片製作には極珍しい30個程の同時断面研磨を行う研究です。それは、耳石を接着材で包埋の断面研磨作業です。

  【目標】 耳石厚さ0.3~0.2㎜を研磨時間は20分以下

表面研磨見本
表面研磨見本

半導体表面のエポキシ樹脂を研磨して金ワイヤー露出可能な研磨方法の継承です。

参考になる情報があれば教えて頂けないでしょうか。

大変お手数 をお掛けしますが宜しくお願い申し上げます。